ものづくりの仕事をして、生きている事は10年前の自分を思えば奇跡だと思う。
大学4年のとき、就職活動をしてもどこにも受からなかった。 その時に、自分は洋服を作って生きていく事が出来ないんだ。。と、絶望的な気分になった。服作りが大好きなのに、どこにも自分の居場所がない気がした。 パリ留学から帰って来て、運良く見つけた仕事は、自分にとって願っても無い仕事だと思った。 好きな服のカタチを作って提案する。 簡単なようで、これがまた難しい。 自分がいいと思っても、ボスが気に入らないと商品にならない。 最初の3年くらいは、1週間やっても1型も出来ない日が続いた。 でも4年、5年と続けるうちに、最初に苦しんだ分、デザインのカケラが引き出しに溜まっていき、それをヒントにデザイン出来るようになった。 今でも全くダメな日もあれば、1日で何型も思いつく日もある 誰かが言っていた。 量が質を生む もうでない、、、、 そう思ったその先にいい答えがある。 緊張していないものに、人は感動しない。 緊張感が人を惹き付けるのだ。って。 失敗するのは、チャレンジした証。 チャレンジするのは、やっぱり勇気がいる。 上手くいかないこともたくさんある、でもひとつづつ積み重ねて商品を作ってきた。 売れるか、売れないか私にはわからないけど、中途半端になるくらいなら思い切り振り切れ!そう思って、作ってきた。 私が作る服を喜んでくれる人に届けたいと思って作ってきた。 それが一番のわたしの強みだと思いたい。 そんな思いで、もの作りを続けていきたいと思う。