帽子な話。no._9 デザインの参考になる本



デザインの参考になる本。
テンションを上げるためにみる本。

「STEPHEN JONES
&L’ACCENT DE LA MODE」

DIORの帽子デザインも担当している、ステファン・ジョーンズ。
私の好きなデザイナーのひとりです。
この本は、ベルギーのアントワープ王立アカデミーの美術館で開催された彼の作品展の際に発行されたものです。
現地に見に行くことはできなかったのですが、本だけでも!と思い、パリのルーブル美術館のショップで見つけて購入し、持ち帰ったものです。

写真はもちろんですが、彼のデッサンもたくさん掲載されています。彼の帽子を見ると、本当に帽子の世界は自由で、でもその自由は技術の上に成り立っているんだなぁ、と感じます。


「HER STYLE/Hair by Odile Gilbert」

ヘアーアーティスト
オディール・ジベールの写真集。

杉野服飾大学の図書館で出会った本。私が学生の頃は、インターネットも今ほど活用できていない時代でした。ファッションのコクション写真は、学生にとっては高価なコレクション号を購入しなければ見ることはできなかったし、写真集をゆっくりみられるのは、学校の図書館だけでした。
帽子の本ではないですが、ヘアセットとヘッドドレスや帽子のバランスがかっこよくて、この本の釘付けになっていました。

大学を卒業して、もう図書館で見ることができないからと、働き始めてから自分で購入した自分へのプレゼントです。今でも、やっぱりこの本が好きだなーと思って眺めます。写真もめちゃくちゃかっこいいです。



デザインするための準備体操に。

「デザイナーのための折りのテクニック/平面から立体へ」
ポール・ジャクソン
文化出版局

サポートサーフェスで働いていた時に、ものづくりを支えてくれた本。
この本に載っている何かを作ったわけではないのですが、「見て」「試して」と手を動かしているうちにアイディアが浮かんでくるので、頭の体操になります。
服や帽子の上に飾りを足していくことよりも、その構造をパターン的にデザインすること。それは時間も労力もかかるし簡単ではないですが、いい商品ができた時のその喜びが大きくなるように感じます。何かデザインを考える「きっかけ」があるとスムーズにものづくりを始められると思います。私にとって、そんな役割を果たしてくれたのがこの本でした。

 

帽子の歴史を学べる本。

帽子の物語
永森羽純著
河出書房新社

帽子の歴史的なエピソードが面白いのはこの本。
ひとつひとつが短編の物語のように書かれています。
挿絵も素敵で、イメージが膨らみます。

インターネットで、たくさんの写真や動画を簡単に見られるようになったけれど、
写真集や本のページをめくる時のドキドキ感は今でも大事にしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です